今回は、バルサのアジア戦略について少しだけ、お話ししたいと思います。 バルサだけの話では無く、リーガそのもののアジア戦略は正直、遅れていると思います。アジアでは圧倒的にプレミア熱が高く、私の住んでいるシンガポール含めた東南アジア地域では特にこの傾向が強いと思います。 人気TOP-3はマンU、リバプール、チェルシー。これに比べるとバルサ、マドリはまだまだです。クラシコ中継でさえ、一部のスポーツバーしか観られません。街で見かけるユニもほとんどがプレミアです。 そんな環境下、三年前にPenyaのグローバル拡大計画がロセイ会長の号令で発表され、世界を何ブロックかに分けて地域の統括・連絡機能を強化しようというアイデアが出されました。 当時アジアは我がPenyaと中国のみに正式登録Penyaが存在、これら以外には多くの未認定組織がタイ、マレーなどにいくつかという状況。当時、私は日本に住んでおり、旧知のPenya Office代表のC氏からアジア統括代表をやって欲しいと頼まれました。すなわちPenya Japan会長 兼 FCBのPenyaアジア統括です。 バルサの幹部やC氏も昔かららよく知った仲なので頼みやすかったのでしょう。随分と悩みました。憧れのバルサの仕事。。。 ですがサラリーマンとの二足の草鞋では到底出来ない業務、やるからにはしっかりと結果を出さねばならない重い責任ですので、熟考の結果、お断りしました。
実はそのすぐ直後に会社の事例でシンガポール駐在を言い渡され、結局この会社の業務でアジア統括の命を受けシンガポールをハブとして周辺(カバー国は30カ国以上)の統括会社の責任者として着任、今丸二年が経過しました。 本業ですが、同じアジア統括業務をやってみて、お断りして本当に良かったと思っています。アジア市場は熱いくポテンシャルが非常に高いのでやる事がいっぱい、とても片手間では出来ません。 今、色んな業界でアジアシフトが進んでいます。各企業も設備や人材投資のトッププライオリティとして目を向けています。またスピード感も圧倒的に早く、特にASEANの途上国(カンボジア、ミャンマー等)は三か月行かないと、前に見た景色と全く違う、新しいビルがタケノコのように出来ているという感じです。 やれる事、やるべき事がたくさんあるのです。バルサのみならずこれからのフットボールはアジア市場を無視できません。 中国やタイの財閥がちらほらとビッグクラブの買収、スポンサーに名乗りを上げて来ています。新しい波がやってきます。
さて、結局バルサはPenyaによる地域代表制度は採用です、クラブ内の幹部理事が各地域を管掌するというやり方に変えました。 アジア地域は、ホセマリア・バルニルス氏の担当です。色んな面で今の我々のPenya Japanをサポートしてくれ、先日、私が カンプノウに観戦に行ったときに、サプライズで10周年を仕掛けてくれたのも彼です。 彼との関係はまた、別途お話ししたいと思います。 今後も日本を始めとするバルサのアジア戦略には引き続き我々ペーニャとしても注視しながらクラブと連携を取って 出来る限りのサポートをしていきたいと思います。